メルマガに何を書く?講師向けの作り方と講座案内の例文

次の講座の日程が決まり、メルマガを書こうとしたものの、出てくるのは「募集を始めました」という言葉ばかり。前回もお知らせを送ったので、今度は役立つ話を届けたい。でも、何を書けばよいのか分からない。
そんなときは、講座で聞かれた質問を一つ選び、メールだけでも試せる答えを書くところから始めてみましょう。その内容に関係する講座があれば、最後に案内を添えます。
この記事では、教室や講座を開く講師に向けて、手元の質問メモから通常のメルマガ1通を作る手順を紹介します。題材の選び方、長くなった文章の削り方、完成例まで、同じ例で見ていきます。送り先は、メルマガの配信を希望している読者を想定しています。
1.今回は「役立つ話」と「開催のお知らせ」のどちらを届ける?
まず、今回の読者が何を知りたいかを考えます。毎回、読み物と講座案内の両方を入れる必要はありません。
- 日程の発表を待っている人に送る:講座名、対象者、日時、参加費、申込先を中心に。無理に長いコラムを付け足さなくて構いません。
- 学び方のヒントを楽しみにしている人に送る:質問への答えや、小さな練習を本文の中心にします。関連する講座があれば案内を添えます。
- いま案内できる講座がない:読み物だけで終えても構いません。「次の機会に試してみてください」と、読後にできることを伝えます。
迷ったら、読者登録のページで何を届けると案内したかを見返してください。「月ごとの開催日程」と案内しているなら日程が主役です。「自宅で練習できるヒント」と案内しているなら、今回もメールの中にそのヒントを入れましょう。
ここからは、役立つ話を届けながら、関係する講座も案内する1通を作ります。
2.質問メモを並べ、今回答える一つを選ぶ
新しい話題を探す前に、レッスン中の質問、受講前の問い合わせ、自分が説明し直したことをメモにします。質問した人の名前や個人的な事情は載せず、ほかの読者にも当てはまる問いに言い換えてください。作品や写真、感想を使う場合は、掲載してよい範囲を本人に確認します。
たとえば、初心者向けの水彩画教室で、次の三つが手元にあるとします。以下の教室・質問・講座は、作り方を説明するための架空の例です。
| 手元の質問・伝えたいこと | 今回の扱い | そうする理由 |
|---|---|---|
| 家で練習したいけれど、何を描けばよい? | 本文の題材にする | 初心者が自宅で試せる。次回の「身近な物を描く講座」ともつながる |
| 絵の具は何色そろえればよい? | 別の回の題材に残す | 手持ちの道具や目的の確認が必要。今回は題材選びに集中する |
| 次の講座は何時から? | 末尾の講座案内に入れる | 日程を知りたい人が探せるよう、読み物とは分けて示す |
選ぶ目安は、「今回の読者に関係する」「メールの中で一つの答えを出せる」の二つです。講座も案内するなら、答えた内容とその講座で扱うことがつながるかを確かめます。
「水彩画が上達する方法」のように広すぎる題材は、「練習する物を一つ選ぶ」まで絞ります。逆に、特定の人の作品を見ないと答えられない質問は、そのまま一般向けの助言にせず、個別に答えるか、共通部分だけを取り出しましょう。
3.答えを先に書き、今回いらない説明を削る
題材が決まったら、きれいな挨拶から書こうとせず、まず質問への答えを書きます。次の五つがそろえば、1通の骨組みになります。
- 読者が困る場面:家で描こうとしても、題材が決まらず時間が過ぎてしまう。
- 今回の答え:机に置いて見られる身近な物を一つ選ぶ。
- 試す手順:候補を三つ挙げ、机に置ける物を選ぶ。決められなければ普段使うマグカップにして、今日は輪郭だけ描いてみる。
- 講座で扱うこと:選んだ物を実際に描き、講師と一緒に形や色の迷いを確認する。
- 案内:対象者、日時、開催方法、参加費、詳しい条件と申込先。
この例なら、メールだけでも題材選びと練習まで進めます。「詳しいやり方は講座で」と答えを隠す必要はありません。講座については、その場で一緒にできることを具体的に伝えます。
長くなったら「今回の質問に答えているか」で削る
書いているうちに、講師の近況や画材の説明も入れたくなることがあります。すべて捨てるのではなく、今回の答えに必要かで振り分けましょう。
話が広がった原稿の例
先日、画材店で新しい筆を買いました。筆にもいろいろな種類があり、絵の具や紙との組み合わせも大切です。家で何を描けばよいか迷う方もいると思いますが、日ごろから観察することが大切です。来月は基礎講座と風景画講座を開きます。ぜひご参加ください。
この文章では、題材をどう選ぶかが分からないまま、筆や別の講座へ話が移っています。次のように直します。
- 筆を買った近況:題材選びには使っていないので、今回は削る。画材を紹介する回に残す。
- 「観察が大切」:読者が何をすればよいか分かる手順に変える。
- 二つの講座案内:今回の練習とつながる基礎講座に絞る。風景画講座は別の案内に回す。
答えが伝わるように直した例
家で描く物が決まらないときは、机に置ける物を三つ挙げてみてください。その中から、動かずに置いておける物を一つ選びます。決められなければ、今日は普段使うマグカップにしましょう。色を塗るところまで進めず、輪郭だけ描いてみてください。
一人で描いていて形や色に迷ったら、次回の基礎講座でも練習できます。身近な物を一つ描きながら、迷った部分を講師と一緒に確認する内容です。
自己紹介や近況も、話題につながっていれば使えます。毎回、経歴や教室紹介を最初から長く書くより、初めて読む人にも誰から届いたか分かる挨拶にとどめ、早めに今回の話へ入りましょう。
4.件名から講座案内までのメルマガ例文
ここまでの材料を、通常配信の1通にまとめると次のようになります。内容・講座条件はすべて架空です。[ ]の部分だけでなく、記載した時刻・開催方法・参加費も実際の条件に置き換え、教える内容に合わせて調整してください。
件名:家で何を描こう?身近な物から題材を選ぶヒント
こんにちは。[教室名]の[講師名]です。
家で水彩画を練習しようとして、「今日は何を描こう」と考えているうちに時間が過ぎていませんか。
そんな日は、机に置いて見られる身近な物を一つ選んでみましょう。
まず、マグカップ、りんご、小さな箱など、家にある物を三つ挙げます。その中から、動かずに置いておける物を一つ選んでください。どれにするか迷ったら、今日は普段使うマグカップにしましょう。
今日は、選んだ物の輪郭を鉛筆で描くところまで。色を塗って完成させようとせず、「どの部分を描くときに迷ったか」を一つメモしておきます。次に描くとき、同じ物をもう一度見ながら、その部分を確かめてみてください。
一緒に描きながら確かめたい方へ
次回の「身近な物を描く水彩画・基礎講座」では、物の形を描くところから色を重ねるところまで練習します。自分の絵を見てもらいながら、形や色に迷った箇所を確認したい方に向けた講座です。
対象:水彩画を始めたばかりの方
日時:[開催日]10:00〜11:30
開催方法:オンライン(Zoom)
参加費:3,000円(税込)
必要な画材、参加方法、キャンセル条件は、申込ページでご確認ください。
講座の内容・条件を確認して申し込む:[申込ページURL]
まずは今日、描いてみたい物を一つ選んでみてくださいね。
[教室名][講師名]
このメールは、メルマガ配信を希望された方にお送りしています。
送信責任者:[正式な氏名または法人名]
住所:[送信責任者の住所]
お問い合わせ:[問い合わせを受け付けるメールアドレス等]
配信停止はこちら:[配信停止URL]
この例では、画材の購入相談と風景画講座の案内を入れていません。題材選びの答えが途中で薄まらないようにするためです。読み物と関係する講座がなければ、講座案内の部分を外せます。練習の提案と署名、送信責任者・問い合わせ先・配信停止の案内は残してください。
自分の講座に置き換えるときは、次の欄から埋めてください。
今回届ける読者:[どんなことに困っている人か]
今回答える質問:[一つだけ]
メールで伝える答え:[まず何をするとよいか]
そのまま試せる手順・具体例:[道具や行動が分かる説明]
今回入れない話:[次の回に残す題材]
関連する講座でできること:[なければ空欄でよい]
案内する条件と申込先:[最新の開催情報]
5.本文を書いたら、件名と送信前の確認をする
件名は「今回、何が分かるか」が伝わる言葉にする
件名は本文ができてから付けると、内容とのずれを見つけやすくなります。「今月のお知らせ」だけでなく、今回扱う質問を入れてみましょう。
- 読み物の回:「今月のメルマガ」→「家で何を描こう?身近な物から題材を選ぶヒント」
- 募集が中心の回:「大切なお知らせ」→「[開催日]水彩画・基礎講座の募集を始めます」
「必ず上達」「残りわずか」といった言葉は、内容や実際の状況と合わなければ使いません。短くする場合も、教室名や号数だけを残すのではなく、読む理由が分かる部分を残します。
自分宛てに送り、メールと申込先を続けて読む
配信サービスにテスト送信機能があれば使い、実際に受信した状態で確かめます。機能がない場合は、自分だけを対象にした確認用の配信など、そのサービスが案内する方法を使ってください。プレビューだけで済ませず、可能なら普段使うスマートフォンでも開いてください。
- 相手:配信を希望した人が対象か。配信停止を希望した人が混ざっていないか。
- 表示:差出人名から教室や講師が分かるか。[ ]の置換忘れがないか。文字が詰まりすぎず、画像を表示しなくても要点が分かるか。
- 講座案内:日時・料金・対象者が申込ページと一致するか。リンクが編集画面や前回の講座に向いていないか。
- 連絡先と停止方法:送信責任者、住所、問い合わせ先、配信停止の案内がそろい、リンク先を開けるか。配信停止にはサービスが指定する方法を使っているか。
同じ講座にすでに申し込んでいる読者へ送る場合は、募集部分を省く、申込済みの方向けの文面に分けるなど、配信対象と内容を照合します。配信サービスの自動除外を前提にせず、自分の設定でどう扱われるか確認してください。参加に必要な連絡は、募集のメルマガとは分けて用意します。
広告・宣伝メールには、原則として事前の同意や、送信者・配信停止方法などの表示が必要です。上の例は必要な情報を本文に置く形にしています。表示方法や例外は、消費者庁の特定電子メール法の案内で確認してください。同意を集める準備については、メルマガの受信同意を集める方法も参考になります。
まだ配信サービスを設定していない場合は、先に送信元・配信対象・配信停止の設定を整えます。独自ドメインを使うときなどは、サービスの案内に沿ってメール認証も確認してください。Googleのメール送信者ガイドラインには、個人用Gmail宛ての送信者全般の要件と、大量送信時の追加要件が分けて示されています。
6.使わなかった質問を、次の配信のために残す
今回使わなかった質問は、次回の材料になります。例なら「絵の具を何色そろえるか」を残し、必要な説明や資料を別に準備します。講座を終えた日に、よく聞かれた質問と自分の答えを一組だけ書き留めておくと、次にメール画面を開いたときの出発点になります。
配信後に質問や返信が届いたら、「どこまで伝わり、どこが分かりにくかったか」を読み取ります。次回は、その疑問に答える段落を加えるなど、一つずつ直しましょう。返信がないことだけで、読まれていないとは決められません。
配信サービスでクリックや申込との対応を確認できる場合は、配信日・題材と一緒に記録します。確認できない数字はゼロとせず、クリック数と実際の申込数も分けます。少人数への1回の配信だけで、件名や内容の良し悪しを決めないようにしてください。
メルマガの作り方で迷いやすいこと
何文字くらいにすればよいですか?
まずは文字数より、今回の質問への答えがそろっているかを見ます。挨拶が長い、同じ話を繰り返す、別の質問まで説明している箇所を削り、それでも長ければ題材を分けます。スマートフォンで読み返し、段落ごとに話が進んでいるかを確かめましょう。
写真や凝ったデザインは必要ですか?
文章だけで伝わる内容なら、テキスト中心でも作れます。作品の違いや手順を見せたい場合は画像を添え、何を見る画像なのかを文章でも説明します。日時や申込先などの重要な情報を、画像の中だけに入れないようにしましょう。
講座で教える内容を、無料で書いてもよいのでしょうか?
メールで答える範囲を一つに決めます。たとえば題材選びの方法は本文で伝え、講座では実際に描きながら質問できることを案内します。答えを出し惜しみするより、メールでできることと、講座で受けられる支援を具体的に書き分けてください。教材や他の人の作品を使う場合は、利用できる範囲も確認します。
どのくらいの頻度で送ればよいですか?
登録時に案内した頻度を基本に、準備を続けられる予定を組みます。たとえば月2回なら「前半は練習のヒント、後半は次月の講座案内」という分け方もできます。同じ読者へステップメールや開催連絡も送る場合は、予定をまとめて見てください。登録後に順番に届けるメールを作りたい場合は、ステップメールの設計手順で整理できます。
まず、今回答える質問を一つ書いてみましょう
メルマガの題材は、特別なニュースでなくても構いません。講座で聞かれた質問を一つ選び、読者が自分で試せる答えを書き、関係する講座があれば案内を添える。今回入れない話を決めることも、1通を仕上げる助けになります。
まずは上の記入欄の「今回答える質問」と「メールで伝える答え」を埋めてみてください。本文ができたら、実際に送る相手と申込先を確認しましょう。
メール配信と講座の申込受付をあわせて準備したい方は、ヨヤクーの機能とプランも確認できます。ヨヤクーには、申込ページ作成・予約・決済・メール配信・顧客管理の機能があります。必要な配信通数や講座の受付方法に合うかを、ヨヤクーの料金とプランで確かめてください。申込先に何を書くか迷う場合は、講座の申込フォームと案内文の見本も使えます。

